やはりどう考えてもブラックだった!派遣会社でのあの体験

派遣法が改正されようとしています。簡単にいうと、これまで派遣で働く労働者は、派遣先では期間が縛られており、それ以上の期間労働に従事するには、「直接雇用」に切り替えるか、「契約満了」として別の派遣労働者を雇うか、そのような選択肢が必要でした。

しかし、派遣法改正により、期間の縛りがなくなることにより、雇用主やクライアントは、いとも簡単に派遣労働者を雇うことができ、これは派遣法が“ゆるくなる”といった認識で問題ないかと思います。

派遣会社で働いていた私の暗黒歴史

7年前、私は地元の大学を卒業すると同時に派遣労働者を派遣する、派遣会社に登録して社会人生活をスタートさせました。

もともと、地元四国での営業所での活動を志望して入社しましたが、入社して半年間は東京本社での研修でした。

人材派遣とは何ぞや」といった初歩的なOJTから、「企業はどういった人材を欲しがっているか」といった研修はもちろん、「スタッフのコーディネート(雇用登録や派遣先への紹介)」、様々なジャンルの研修を通じ、私自身、特に嫌な思いもせずに、順風満帆に企業研修に勤しんでいました。

いよいよ実践に入りだした6月、私は地元の四国では「営業職」と決まっていたので、その他の分野で経験を積ませようとした会社は、私を「スタッフコーディネート部署」に配属させました。

特に異論もなく、秋以降に得意な営業職で活躍できればいいだろうと、実践に入りました。

主な業務は、スタッフの登録と、その人材がどのような部分で“優れているか”や“問題があるか”といった点を考慮しつつ、営業メンバーが営業先から確保してきた「派遣先」に合うかどうか、専用端末を使って「ランク付け」することから始まります。

たとえば、スタッフ登録者のA子さんが、求人媒体の「一般事務職@時給1,500円」を見て、スタッフ登録に来社したとします。

まず、簡単なWordやExcelのテストを専用端末にて入力してもらい、その人物の“スキル”をAかEランクで格付けしますが、これじゃ、まるで人身売買みたいですよね。

当時の私は、そういった暗澹たる気分を持ちつつも「ある程度、割り切って仕事をすればいい」という上長の言葉に従いつつ、来る日も来る日も“自分を納得させて”業務に勤しむ毎日でした。

東京本社から地元の四国に異動

秋になり、いよいよ地元の四国へ。営業所の人数は私を含めて3名。上長は当時の私より15歳上の38歳、もう一名は「派遣」で雇われている事務のスタッフでした。

東京本社の人数は200名程度だったので、そのギャップに最初はなかなか馴染めずにいました。

いよいよ営業職。期待に胸を躍らせる反面、やや冷めた自分自身がいたのも確かです。

大阪や東京などでは派遣労働者の受け入れ先はゴマンとありますが、片田舎の四国でどれだけ飛び込み営業をしても、多くの企業は「ハローワークで事足りるからね……」といったものでした。

需要先が皆無といったわけではなかったのですが、明らかに利益を上げるには不利な地域であることは、異動後、3日で知る由となりました。

しかし上長が私に要求するハードルは、今考えても常識を逸するものだったと感じています。

「おい、今日は500件は飛び込みいって、10件は契約取ってこいよ!」

上長はニヤニヤしながら、私に毎日、その課題をつきつけました。

他に社会経験もなく、どうしたらいいか分からない私は、とにかくある企業を飛び込む毎日。

しかし、従業員2名でやっている、テナントの一室を含めた企業を含めて、この片田舎に毎日500社も回れる企業数はなく、途方に暮れる毎日ですが、上長は契約が取れないと、暴言と暴力で事務所が震撼しました。

「おまえやる気はあるのか!? そんなことだから契約がとれないんだよ!」

その暴言だけならまだしも、「でも、回れる企業がもうありません」と少しでも反抗しようものなら、手加減のないビンタや蹴りが入り、もう私は何のために仕事をしているのか、分からない毎日が続きました。

重度のうつ病と診断される

結局、その派遣会社は入社して一年足らずで退職。そのまま重度の「うつ病」と心療内科で診断され、転職までに半年近くを要することとなりました…

今思い出しても嫌な気持ちになります。

全ての派遣会社がそうであるわけもありません。

当時は「パワハラ」なんて言葉もそれほど浸透していませんでしたが、今やパワハラで労働基準局に相談に行く労働者は過去最大と言われています。

今回、派遣法が変わるにあたって、多くの労働者が「派遣」を選ぶことも増えてくるかもしれません。

しかしながら、あくまで“労働者あってのマージン”を貪る派遣会社を今後も自由にしていいのでしょうか?

ブラック企業とはまさに、派遣会社そのものだと私は考えています。

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