個人のネガティブファイルを抱える自動車製造メーカー

自動車部品の製造メーカーに、約15年勤めていました。

もうすぐ50歳を迎える私(男)の手取りは月に25万円程。

既に退職していますが、勤務していた15年間に、営業・生産管理・資材・品質・最後に製造と5つの部署へ配属されました。

平均すると3年ごとに異動させられていますね。

年功序列などは全くなく、良く言えば「実力・成果主義」ですが、待遇が乱高下し、収入もそれに伴い、上がったり下がったりしていました。

一般社員から8年掛けて管理職・課長まで昇格したと思えば、僅かなミスで、3年で一気に一般社員にまで降格させられる、そんな感じです。

役職手当だけでなく、基本給もカットされる

ミスに乗じて、降格を告げられた時には、その命令を受け入れるしかありませんが、いわゆる役職手当が取り払われるのは致し方ないとしても、それまで少しづつ積み上げてきた基本給までもが削られてしまうのです。

退職する時の基本給は、15年前の入社時と変わらないものになっていました。

右肩上がりとは全くいかないので、収入は全く安定せず、生活は逆にどんどん苦しいものになっていき、妻や子供達にも本当に迷惑をかけてしまったなと、自分の人生を振り返ると、いつも後悔しかありません。

残ってる社員は社長のイエスマンばかり

些細なミスの度に、始末書の提出を求められ、それが3枚溜まると退職を促されてしまいます。

それが、チャレンジした結果のミスであっても許されないことから、若手のチャレンジ精神はそがれ、活気のない、社長のイエスマンばかりが生き延びる淋しい会社の姿でした。

社長は、先代の社長の娘婿。

入社して20年余りですが、自分より前からいるベテラン社員を年齢に関わらず、次々と排除していきました。

ある若手社員のミスに対し、管理不届きとして、退職金も支給しない懲戒解雇として辞めさせた時には、あまりの非情さに、その先の私の処遇にも危機感を覚えました。

仕事中に骨折・・復帰しようとしたら・・・

最終的に5つ目の部署である製造で、仕事中に足を骨折してしまい、労災扱いで欠勤・治療をすることになったのですが、怪我も感知し、いざ職場へ復帰しようとしたところ、「事前に話しをしたい」とのことで、妻を同伴して来るよう言われました。

社長室では、私個人のファイルを広げ、入社してからのネガティブな内容が事細かにつづられているものを見せられたのです。

この時、身に覚えのないセクハラまでも、妻の前で持ち出されました。

事前に、妻へは「どんなことを言われても気にしないで欲しい」との旨は伝えていましたが、セクハラ話しには、ほとほと呆れてしまいました。

つまり、社長が言いたかったのは「過去こんなに会社へ迷惑を掛けてきたのだから、この際、退職したら如何か?」という話だったのです。

その話を聞いた時点では、社長の嫌がらせともいえる行為に負けず、必死の思いで、まだ痛みも残る足を引きずり、職場へ復帰しました。

・・・仕事に復帰したのですが、日々仕事をこなしていく中で、「この社長に、これ以上ついていけない」との思いが強くなり、50歳の身で難しいとは承知で、転職する気持ちを固めたのです。

あの時、見せられた個人のネガティブファイルは、恐らく社員一人一人に用意されているのでしょう。

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